備忘録として
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きっと、人はいつも、それぞれの光を捜し求める長い旅の途上なのだ
星野道夫「長い旅の途上」文春文庫 本文より心の中の暗いところをじっと見つめることで、「光」を物語った宮沢賢治。彼の本を読んでいる最中に、星野道夫さん(Wikipediaより)のこの言葉を見つけました。
やはり、どこかで何かがつながっている気がする。
ことばが、体の中にしみこんでいきます。
最近思うのは、何年か前にこれらのことばに出会っていたとしても、きっと「わからなかった」のだろうな、ということ。教科書で勉強した宮沢賢治は、それこそ「はるかはるか遠くのおとぎ話」。その妙に暗い雰囲気は、少し怖かったように思います。
今、このタイミングで出会わなければならなかったように思えて仕方がないのです。
スクラップしてきたたくさんの人のたくさんのことば。それらがみな同じことを教えてくれているような気がしています。
「全身全霊で望めば宇宙が味方になってくれる」
パウロ・コエーリョ「アルケミスト」角川文庫 本文より
おバカなわたしは「何か超自然的なパワーが味方してくれるのだ」と思っていましたが、そうではなくて、宇宙は自分の中にあって、結局は自分自身の心のことを言っているのだ、と気が付いたのはつい最近。なんだか、気になる人が発することば、綴ることば、すべてが、そこへ行き着くように思えます。
「山河大地日月星辰これ心なり」
大自然、大宇宙を活動させているエネルギーが、そのまま自分の心(生命)である、という意味である。
境野勝悟「道元『禅』の言葉」三笠書房 本文より
星野道夫さんの綴ることばに惹かれたのは、きっと彼が彼自身の中の宇宙で、そして緊張感高まる大自然の中で、静かに自分自身を見つめている様がありありと感じられて、わたしもちょっとでもいいからそうありたいという「あこがれ」からかもしれません。
光を求める旅へ。
きっとヒントはあちこちに転がっている。

星野道夫「長い旅の途上」文春文庫
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