聴きたくない音楽がある。
観たくない映画がある。
ああ、でもそうだった、夢は選べないのだった。
自分の中で封印していたことが、
わらわらと溢れ出てくる。
その時のことを思い出して、
「だから思い出したくなかったのに」と独り毒づいてしまう。
でも不思議なことに、奇妙なことに、
「そこ」に思いっきりぶつかってみたい時が来る。
押さえきれない何かに突き動かされる瞬間がある。
観たくないけど観てしまう「ホラー映画」のように。
思い切って、目を見開いてみたら、
案外、大したことはなくて、
あれほどとんがっていて、固くて、冷たいと、思い込んでいたものは、
実はあっけないほどシンプルで、
「やっぱりピエロの下は人間じゃん」と当たり前のことに気付くような、
がっかりするけどものすごく安心するような。
そんなわたしでも、
読みたくない本はある。
聴きたくない音楽はある。
観たくない映画はある。
そうだ、こんな夢なんかみたくなかったのだ。
今は無理なのだ。今じゃなくてもよいのだ。
そして「今じゃなくてもいい」ということを、
認めてしまったって、
受け入れてしまったっていいのだ。
少しずつ、少しずつ。
断片を、断片を。
誰にわずらわされることなく、誰にせかされることなく、
自分だけがわかっていればいい、自分だけの「速度」があるはずだ。
周りに惑わされることなく、
ぐらぐらすることなく、
自分だけの「自分」がそこに見えるとき、
それは実は、
「他」とつながっている瞬間。
そこは笑いに満ちあふれていて、
とても温かい。
温かい。
8 comments:
なんとなく「大雷雨鬱王と会ふあさの夢」を思い出しました。
昨日さぁ、映画「パプリカ」日本のアニメーションでここ5年前くらいのかなぁ、見たの。日本のアニメでジブリとかぶってたな。でも、これはアダルト向けというか、夢のおはなし。現実と混同してしまうような。一回、みてみて。
テツヲさん、こないだその話を聞きそびれましたよ。
Googleでこれが赤尾兜子という方の俳句だということまでは突きとめましたが、ここに繋がる理由が知りたい(笑)
というわけでまた次回に持ち越しですね。
さちこさーん、「パプリカ」、初めて聞きました。
今度観てみるね。
夢を記録していた人に関する本を読んでてね、そういえば夢って選べないくせに受け入れざるを得ないというか、一方通行なようだけど、実は自分の中で双方向というか、それが自分の生き方に実はひっそりと繋がっていくのは何だかすごいなーと思って書き留めてみた(笑)
人間てなんだかすごいねー。
りょうか~い!
実は、ボクは子供の頃、夢の外に出ようと思ったことがあります・・そしたらなんと・・・また今度ゆっくりね~笑。
うう、ますます気になる。。。(笑)
umi さん
コンバンハ☆
Brooklyn Bug デス。
ハジメマシテ、
素敵なブログですね、
ドキドキしています。
☝のsachiko さんの、パプリカ 私好きです。
猫ちゃん達カワイイ、
家にも3猫います、猫や敷き。
また、楽しみに飛んで来ます、ドコかですれ違っているかもしれませんね、
アリガトウ☆
Brooklyn Bugさま、
おはようございます。
コメントありがとうございます。
ウチも猫やしき。
ねこたちにいたずらされないように色々片付けていたら、いつの間にか掃除上手な人間になっていました。
ねこたちのおかげ!?
どこかですれ違っているかも、と思うと楽しいですね。
また遊びに行きます。
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